アーカイブ.95 トムの音楽的才能

 新春アニソンまんがまつりinメルローズまで、カウントダウーン86日!

今夜は僕自身がとても大きな影響を受けたアニメ作品をご紹介したいと思います。

それは、皆さんもよくご存知な「トムとジェリー」です。

きっと僕の世代だけでなく、多くの世代の方が、この作品、そして劇中の音楽に触れ、多かれ少なかれ影響を受けているのではないでしょうか。

トムとジェリーの楽しさはなんといっても、芸術的なまでのアニメと音楽とのシンクロ。
日本でTV放送されたものは、子供が見てもわかりやすく台詞が付いていましたが、実際アメリカで放送されていたものは、音楽と効果音、叫びや笑いなどの声が若干入っていただけのもの。
台詞つきの方が馴染みは深いと思いますが、台詞の無いほうが、よりトムとジェリーと音楽の一体感を楽しめるのではないでしょうか。

中には、音楽をフューチャーした作品もいくつかあって、今回はその中のひとつ「ピアノ・コンサート」を紹介したいと思います。


The Cat Concerto 1946年制作 (1947年アカデミー受賞作品)

コンサート会場、澄まし顔でピアノを弾き始めるトム
曲はリストのハンガリー狂詩曲第2番嬰ハ短調
次第に調子が乗ってくるトム、一方、ピアノの中ではジェリーが・・・といつものドタバタ劇になっていくわけですが、ピアノの中で洗濯物まで干して生活するジェリー、どこでも自分の快適な住まいを作りエンジョイするジェリーのライフスタイルが大好きです。
そして、足でリストを弾きこなすトム、あの近藤正臣でさえネコふんじゃったしか弾けなかったのに・・・
結局はジェリーに負けてしまうトムですが、トムのこの音楽的才能には嫉妬しますね(笑)

ジェリーがリストから途中で変えてしまう曲は、1946年のミュージーカル映画「The Harvey Girls」でアカデミー主題歌賞を受賞した「On the Atchison, Topeka and the Santa Fe(サンタフェ特急)」、制作された当時のヒットナンバーだったんですね。



ちなみに映画『のだめカンタービレ最終楽章』の野田恵(上野樹里)のピアノ演奏を担当した、日本でも人気のピアニスト郎朗(ラン・ラン)は幼い頃この作品を見たことがピアノをはじめるキッカケとなったそうです。

コメント

このブログの人気の投稿

アニソンまんがまつりオンライン2023開催のお知らせ

アーカイブ.122 ご来場ありがとうございました!

アーカイブ.152 見参!